水をおいしく飲む秘訣
水のおいしさ
水を「おいしい!」と感じる要素には、次のようなものがあります。
- ミネラル成分(鉱物分)が水の中に適度に含まれる事で水に“おいしいと感じる”味がつきます。
- ミネラル成分の含量(硬度)によって味が変化します。
- 水を飲むときの体温や水の温度によっておいしさが変化します。
ぬるすぎず冷たすぎない水を飲む
水をおいしいと感じる要素の一番の決め手として、飲む水の温度とその時の人間の体温が密接に関係しています。
夏の暑い日にぬるい水では「おいしい!」とは感じませんね。
一般的に、おいしいと感じる水の温度は、体温より約マイナス25℃であると言われています。
個々の体温差やその時の体温などもあるので、一概に何度が適温と言うは難しいですが、10〜15℃くらいの水が一般的においしいと感じられる水の温度のようです。
水に溶け込んだ成分
水の味は水の中に溶けている成分によって変わります。普段私たちが口にする水には地質層や岩石層から溶け込んだ様々なミネラル成分が含まれてます。
大地に降り注ぐ雨水の成分は蒸留水に近く、ほとんど味やにおいは感じません。不純物を含んでいない蒸留水は味の観点からすると湯冷ましのように、おいしいと感じるものではありません。
地表へと降った雨水は長い年月をかけ、地質層や岩石層などの隙間に浸み込み、そこからカルシウムやマグネシウムなどの様々なミネラル成分を溶かし取り込んでいきます。
この地質層や岩石層から溶け込んだ鉱物分こそが、人に水をおいしいと感じさせる成分なのです。
硬度によって味が変化
水の味を決めるのは、水の硬度であるとも言われています。
水の硬度とは、水に含まれているミネラル成分のうち、カルシウムやマグネシウムの量を表す数値で、水はこの硬度によって、最近よく耳にする軟水や硬水と呼ばれる水に分けられます。
この硬度によって、水は以下のように分類されます。
【軟水】 |
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・0〜60mg/L 未満 |
【中程度の軟水】 |
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・60〜120mg/L 未満 |
【硬水】 |
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・120〜180mg/L 未満 |
【非常な硬水】 |
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・180mg/L 以上 |
※このデータは世界保健機構(WHO)の基準であるアメリカ硬度によって軟水と硬水を分類する目安とされてます。
軟水と硬水、用途によって使い分ける
一般的に、軟水は口当たりが軟らかいために、風味を豊かに出す日本茶や紅茶などを淹れるのに適してると言われてます。
また、硬水は冷やして飲むと一層クリア感が増し、おいしいと感じます。
さらに硬水はミネラル成分も多く含んでいるために、スポーツの後などミネラル成分を補給するのに適してると言われてます。
できることならばもっと美味しく飲み物を作りたいですね。それならば、飲み物によって硬度を変えて水を選ぶとさらに美味しい水になります。
日本茶を入れる時は、硬水では風味が失われてしまって向きません。ミネラル分が多すぎてクセがでてしまって、繊細な風味の日本茶には合わないのです。
軟水を使って、そして温度にこだわると日本茶はさらに美味しくいただけます。玉露であれば50〜60℃、煎茶は70〜90℃が適温ですので、ウォーターサーバーの温水と冷水をうまく使えば微妙な温度調整も簡単に、手早くおいしいお茶を飲むことができます。
コーヒーは好みに合わせてお水を選ぶと良いです。軟水を使うと「まろやか」な味となって、硬水を使うと「苦味」が強くなると言われています。もっともっと苦味が欲しい人は「にがり」を加えると硬度を好みに調節できます。
また冷水については飲食店で食事中に一口飲むと舌に残った雑味を洗い流してくれて、次の料理をおいしくさせる働きがあります。ウーロン茶、緑茶は食べ物の成分と中和する働きがあります。
色々な場面に応じて飲み物について関心を深めることでより楽しく、そして美味しくいただくことができます。
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Last update:2023/12/4
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